2026.02.02
プレスリリース
理学部?理学研究科
鉄系超伝導体の鉄原子の振動から電子分布の対称性を読み解く
発表内容要旨
兵庫県立大学理学研究科の河智史朗助教および小林寿夫教授らの研究グループは、東北大学、東京大学、物質?材料研究機構、日本原子力研究開発機構、高輝度光科学研究センター、東京科学大学と共同でみだしの研究を行いました。
大型放射光施設SPring-8の極めて明るく、パルス状で単色のX 線を活用した手法により、鉄系超伝導体LaFeAsO1–xHxのx>0.3の領域に着目して、鉄原子の振動だけを選択的に調べました。その結果、超伝導が発現する組成(x = 0.35)と磁気秩序が現れる組成(x = 0.51)の間で、鉄原子の振動の現れ方に明確な違いを見いだしました。理論計算との比較から、この差が鉄原子周りの電子分布の対称性の違いと整合することを示しました。この結果は、超伝導や磁気秩序が確立する前段階での電子状態に関する新たな知見を与え、それらの成り立ちを解明するための手がかりとなります。
本成果は物性物理学の国際学術誌PhysicalReviewBに掲載され、編集部が注目度?重要性?明快さの観点から選定するEditors’Suggestion に選ばれました。(掲載日:2026年1月30日[米国東部時間])
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